大豆ってどうやってできるの?  種まきから収穫まで。

【2021/09/03 更新】

私たちの食生活に欠かせない大豆。とても身近ですが、そもそもどんな植物なのか、どうやって栽培されているのか、いつごろ収穫されるのか、意外と知られていない植物です。今回は、大豆ができるまでの過程を一緒に見ていきましょう!

大豆の原種は、野生の「ツルマメ」。

大豆は、バラ目・マメ科・大豆属の一年草。大豆の祖先は、野生種とされる「ツルマメ」で、現在も日本や中国などの東アジアに広く分布している植物です。

この野生のツルマメから大きな豆を選び、その豆を植えて栽培するサイクルを繰り返しているうちに、現在の大豆ができたとされています。

ちなみに大豆の若い頃が、おつまみでおなじみの枝豆ですね。

大豆と枝豆は同じ植物なんです

実は大豆は畑だけでなく、プランターでも栽培できる、育てやすい植物のひとつ。「家庭菜園で枝豆を育てたことがある」という方もいらっしゃるでしょう。

大豆は一年草なので越冬はしません。あたたかくなってきたら種をまき、本格的な冬に入る前に収穫する植物です。豆の品種によって栽培時期や期間は異なりますが、種まきから収穫までおよそ半年をかけて育てます。

実はプランだーでも栽培できる

 

大豆の栽培スケジュールは? どのように育つの?

では、大豆の栽培スケジュールを順を追って見ていきましょう。

 

5〜6月

〈種をまく〉
気温が15〜25度くらいになる季節が種まきシーズン。大豆の豆(種)をよく耕した土にまくと、水分を吸って大きくふくらみ、根が出てきます。

〈芽が出る〉
1週間〜10日ほどで芽が出てきます。大豆は密集するとうまく育たないので、芽1カ所につき、2本くらいに間引きすると成長しやすいそうです。

種まき〜発芽のイメージ図

ちなみに 、暗いところで栽培すると、白くて太い芽が出てきます。これが大豆もやし。ビタミンCやビタミンKなどがたっぷり含まれています。 育て方で違う食材となって、食卓で楽しまれているんですね。


〈子葉→本葉が出る〉 
発芽から10〜15日で、子葉が出て、さらに本葉が出てきます。本葉が6〜7枚になったら、土を寄せたり、肥料をあげたり。大豆は乾燥に弱いので、特に暑い時期は水をたっぷりあげるのがコツ。

本葉が出て育ちはじめます

 

7〜8月 

〈花が咲く〉
発芽から50日ほどで花が咲きます。大豆の花は小さな紫色をした可憐な花で、その可愛らしい見た目から観賞用としても人気があります。
花が咲きます

 

〈開花後1ヶ月〉
花の付け根にできたさやが膨らんできます。その中で豆の粒が成長。この時期に、さやごと収穫すれば枝豆として楽しめます。

実がついて、枝豆ができます

〈葉が黄色くなってくる〉
さやがついたまま水やりを続けていると、葉がだんだんと茶色く色づいてきます。これは枯れてきたのではなく、大豆に成長しているから。

 

10〜11月 

〈収穫〉
葉が落ちて、さやを揺すってカラカラと乾いた音がしたら、大豆の収穫どき。枝ごと根元から折って収穫します。

実が黄色くなったら、大豆の収穫です

〈乾燥・脱穀〉
収穫した大豆の枝は2〜3日地干ししたら、2週間ほど陰干しします。さやの中の豆が完全に乾燥したら、取り出して脱穀。これが、私たちがよく目にする大豆です。

 

このようにして作られた大豆が、私たちの家庭でも楽しまれています。栽培が順調にいけば、夏には枝豆が、秋には大豆が収穫できます。ちょっと育ててみたくなりますね!

大豆がどのように育つのか、イメージは湧いたでしょうか? 手間ひまをかけて大事に作られた大豆。一粒一粒、大切にいただきたいものですね。

 

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参考: 
坂木利隆(2016)『からだにおいしい野菜の便利帳』高橋書店. 
服部幸應+だいずデイズ大豆研究所(2017)『大豆の学校』OVJ.