サポニンとは?大豆でエイジングケア!

アンチエイジングといえば、若々しさと美しさを願う女性にとって永遠のテーマですよね。
年齢を重ねていくのは素敵なことですが、肌のハリが失われてシミやシワが増えてくるのは、やっぱりちょっと寂しいもの。ぷるんと弾力のある健康的な肌を、いつまでも保ちたいですよね。

お肌が気になる

そもそも老化を招く原因は、一体何でしょう?
どうすれば、いつまでも若々しくいられるのでしょう。

実は、そんな年齢のお悩みに心強い食材が「大豆」なんです。
私たちにとって身近な大豆が、エイジングケアのお役に立つことが分かってきたのです。さっそく詳しく見ていきましょう!

体のサビが、老化を招く!
美容と健康の大敵、「活性酸素」とは。

まず、“老化”とはなんでしょうか。
シワやシミが増えてきた、体力が衰えてきた、足腰が弱くなった、人の名前が出てこない、物覚えが悪くなった……その現象はさまざまですが、若いときは気にならなかった身体的機能が低下することを、総称して “老化” と言います。

そして老化を進める主な原因のひとつによく挙げられるのが、「活性酸素」です。

酸素は私たちが生きる上で欠かせないものですが、酸素には触れたものを変質、つまり酸化させてしまう性質があります。リンゴの断面が茶色くなる様子や、古い釘のサビを想像していただくと分かりやすいですね。「活性酸素」とは、その酸化力が非常に強い酸素のこと。

この活性酸素によって引き起こされる「細胞のサビ」が、老化の原因です。

老化を果物で例えると

活性酸素は、紫外線や食品添加物、喫煙や飲酒、ストレスなどが原因で体内発生し、細胞にダメージを与えます。それが老化物質となって、体内に溜まってしまうのです。
この老化物質はパッと一度に発生するものではなく、色々な要素によって少しずつ蓄積されます。釘やトタン屋根が雨風にさらされて、じわじわとサビが増えていくイメージですね。

お肌のシワが増えてきた?
もともと私たちの体には「老化物質を体の外に捨てる力」が備わっており、若い頃ならば、老化物質をすぐに排出できます。しかしその力は加齢とともに少しずつ低下し、40代では急速に減少するといわれています。
40歳を過ぎると老化スピードが加速するように感じるのは、このためかもしれませんね。

若々しさの秘訣は
「抗酸化」と「除去力」

老化物質を発生させないためには、活性酸素によるダメージを少しでも防ぐことがカギとなります。

そのため、食事内容の見直しや、抗酸化作用のある食品・サプリの摂取など、「いかに酸化を防ぐか」が、エイジングケアの主流になっています。エイジングケアの一環として、野菜や赤ワインなどに含まれる抗酸化作用の高いポリフェノールの摂取を習慣にしている方も多いのでは?

しかし、最近では「すでに蓄積された老化物質の排出を促す」ことも、エイジングケアとして重要だと考えられるようになってきました。新たな酸化を防ぎながら、これまで溜め込んだものを外に出すという2方向からのアプローチです。

若々しさをキープする秘訣は、この「抗酸化」と「除去力」で老化物質を増やさないこと。そこで着目されるようになったのが、大豆に含まれる「大豆サポニン」という成分です。

大豆の力

 

抗って、除去する!
エイジングケアに「大豆サポニン」

サポニンは、植物の葉や根っこ、茎などに含まれる成分で、特に大豆などのマメ科の植物に多く含まれています。水に溶かしてよく混ぜると石鹸のような泡ができることから、ラテン語の“石鹸”を意味する「サポ」から名前がつけられました。

そんなサポニンには、活性酸素のダメージを防いで老化物質を作らせないようにしたり、蓄積した老化物質を取り除いてくれたりと、嬉しい効果がいっぱい。サポニンを含む植物の種類によって効果も少しずつ違うのですが、大豆サポニンは「抗って、除去する」というW対策ができるので、エイジングケアにうってつけの成分だといえます。

大豆サポニンは、豆腐や豆乳、大豆製品から摂取できるので、毎日の食事で手軽に始めやすいエイジングケアですよね!
大豆サポニンが補給できる大豆食品
今まで抗酸化のために色々な食材やサプリを試してきたという方は、ぜひ大豆サポニンの力を借りてみてください。大豆パワーで、いつまでも若々しく過ごしてみませんか。

次回は、おなか美人は知っている!? 大豆の食物繊維についてのお話です。
→大豆ライフのススメ「おなか美人は知っている?!  大豆の食物繊維がスゴイ!

……………………………………

参考:
吉田企世子/松田早苗監修(2018)『からだにおいしい あたらしい栄養学』高橋書店.
池谷敏郎,奥薗壽子(2018)『医者がすすめる”大豆ファースト”』主婦の友生活シリーズ.