まさにスーパーフード! 大豆が「畑の肉」と呼ばれるわけ

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「畑の肉」という言葉、大豆を表現するフレーズとして有名ですよね。どうしてこのような呼ばれ方をするようになったのでしょうか?

美容や健康に役立つ栄養がたっぷり含まれた、大豆の秘密にせまります。

「畑の肉」のフレーズは、ドイツで生まれた。

「畑の肉」というフレーズが生まれたのは日本ではなく、ドイツでした。

時は1873年。ウィーンで開かれた万博で、日本の農産物として紹介された植物のひとつが大豆でした。そこで大豆のたんぱく質の豊富さや栄養価の高さがドイツ人学者に注目され、ドイツの人たちが「大豆は畑のお肉」というキャッチフレーズをつけて栽培を試みたのがはじまりです。

大豆のイメージ

残念ながら、ヨーロッパの土が大豆の生育に向いていないことが分かり、栽培は断念されましたが、その栄養価について広く知られるきっかけとなりました。ちなみに、アメリカでは「大地の黄金」と呼ばれているそうです。

 

五大栄養素が全て含まれているスーパーフード。

「畑の肉」と呼ばれるほどの栄養価、それは大豆に五大栄養素が全て含まれていることから凄さが分かります。

五大栄養素とは、私たちが健やかに生活するために必要な栄養を大きく5つに分けたもの。筋肉や血液を作る「たんぱく質」、エネルギーの元となる「炭水化物」「脂質」、体の働きを正常に保つ「ビタミン」「ミネラル」。この5つの栄養素はどれも非常に大切ですが、大豆にはこの五大栄養素が全て揃っているんです。

1種類でこれほど多くの栄養素がとれる食品は他にあまりなく、まさに自然の完全栄養食。近年では、将来の宇宙食としても研究されているほど。

大豆に含まれる栄養素

 

大豆最大の魅力は、良質なたんぱく質。

そんな大豆に含まれる栄養の中で、特筆すべきは「たんぱく質」です。

大豆は、肉や魚に匹敵するほどの豊富なたんぱく質を含んでいます。その量、実に35%!しかもコレステロールを減らす、中性脂肪や体脂肪にアプローチするなど、その機能性は大豆オンリーです。

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そしてたんぱく質の量だけではなく、良質である点も見逃せません。なにが良質なのかというと、大豆のたんぱく質は「必須アミノ酸」が豊富だという点。

アミノ酸にもさまざまな種類がありますが、「必須アミノ酸」は人間の体内で作り出すことができないので、食品などから摂るしかありません。なんと、大豆は必須アミノ酸9種類すべてを摂取することができるのです。

日本人が江戸時代以前、肉や魚をあまり食べなくても丈夫な体を築けたのは、味噌や納豆などの大豆料理を食べることで、必須アミノ酸が欠乏しにくかったからだと言われています。

日本人は昔から、栄養バランスの優れた大豆を上手に食生活に取り入れていたのですね。

大豆は日本食にも欠かせない食材です

次回は大豆のアレコレについてさらに掘り下げていきます。お楽しみに!

 

→「大豆ライフのススメ」記事一覧

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参考:
家森幸男(2005)『大豆は世界を救う』法研.
服部幸應+だいずデイズ大豆研究所(2017)『大豆の学校』OVJ.