日本のスーパーフード! 大豆のメリット 〜美容・エインジングケア編〜

“畑のお肉”と言われるほど、たんぱく質などの栄養豊富な「大豆」。そんなスーパーフード「大豆」についてもっと知りたい! ということで、今回は“美容(エイジングケア)”におけるメリットをテーマにお届けします。

前回の記事:「大豆のメリット 〜ダイエット編〜」はこちら

大豆は美容の味方!

「大豆」は女性の美と健康に役立つ食材として、広く知られています。では、具体的にどう役立っているのでしょう? さっそく含有成分と一緒に見ていきましょう。

認知度ピカイチ!「大豆イソフラボン」

まず、よく耳にする「大豆イソフラボン」という成分。

この成分は、女性ホルモン「エストロゲン」と化学構造が似ていることで知られています。
エストロゲンはもともと人間の体内で分泌されるホルモンで、思春期をピークに、加齢によって減少していきます。ハリのある肌やツヤツヤの髪、丸みをおびた女性らしいボディラインをつくるなど、女性の美に深く関わる成分です。

どんどん減っていくエストロゲンを大豆イソフラボンで補ってあげることで、女性の美を内側からサポートできるというわけです。

日本食には欠かせない、大豆。

ちなみに大豆イソフラボンは、体内に入れてすぐにエストロゲンのような働きをするわけではなく、腸内の菌によって「エクオール」という物質に変換されて使われるのだそうです。

また、大豆イソフラボンはポリフェノールの一種なので、抗酸化作用があることでも知られています。エイジングケアの大敵である活性酸素を抑えてくれるから、美容はもちろん、生活習慣病の予防にもつながるのですね。

さらに女性特有の更年期トラブルの緩和や骨粗しょう症の予防などにも役立つので、エイジングケアに取り組む女性にとって心強い成分なのです。

美しい肌づくりに、
レシチンとサポニン。

大豆には美肌づくりに役立つ成分も多く含まれています。
美しい肌を保つには、体のすみずみまで栄養や酸素が行き届き、ターンオーバーのサイクルが整っている必要がありますが、そのためには細胞や血管が健やかであることが第一。

必須脂肪酸が豊富な大豆レシチンは、血管にこびりついたコレステロールを軽減する働きや、肌の新陳代謝を活発にさせる働きがあります。その結果、肌が必要な栄養をしっかり吸収できるというわけです。

大豆のイメージ

また、大豆サポニンは強力な抗酸化力で注目されており、肌のエイジングケアにうってつけの成分。レシチンと同じくサポニンもコレステロールに作用し、脂肪の代謝を促す働きがあります。

どちらも細胞レベルで肌を元気にしてくれるので、内側からのスキンケアが足りていないなと思ったら、ぜひ食生活に大豆をプラスしてみてください。

まだまだある!
若々しさをサポートする、大豆の成分。

大豆の力で美しく!

その他にも、大豆にはエイジングケアをサポートする成分がたくさん含まれています。

たとえば、ビタミン。大豆が含有するビタミンB1やビタミンEは、肌荒れやシミ・そばかすにアプローチすると言われています。また、カリウム・鉄・カルシウムなどのミネラルは体内の余分なものを排出して、むくみのケアに役立ちます。さらに、腸内環境を整えてくれる大豆オリゴ糖や食物繊維も外せません。

あんなに小さな豆の中に、ここまでたくさんの成分が含まれているなんて、あらためて大豆のスゴさを実感しますね!

大豆は女性の美と健康にとって、とても優秀な食材であることがお分かりいただけたかと思います。キレイづくりに、ぜひ大豆のパワーを役立ててみてくださいね。

 

身近な大豆食品について知りたい方はこちら!
こんなにあった! さまざまな大豆食品

 

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参考:
服部幸應+だいずデイズ大豆研究所(2017)『大豆の学校』OVJ.
池谷敏郎/奥薗嘉子(2018)『医者がすすめる“大豆ファースト”』主婦の友社.
吉田企世子/松田早苗『からだにおいしい あたらしい栄養学』高橋書店.