大豆を食べると増える? 女性の味方「エクオール」とは

大豆のイメージ

栄養豊富な大豆は、私たちの健康に大きく貢献しています。特に大豆をよく食べる日本人女性にとっては、とても身近で安心感のある健康素材ですよね。

大豆の持つ高い栄養価や健康メカニズムについては、長い研究の中で少しずつ解明されてきています。そして今、注目が高まっているのが「エクオール」という成分です。

更年期トラブルのカギ、エクオールとは。

少し前まで、大豆に含まれている「大豆イソフラボン」はエストロゲンという女性ホルモンに似た働きを持つため、更年期の健康トラブルケアに効果的と言われてきました。

ですが、大豆イソフラボンを積極的に摂っても、どうも実感がわかない、効果が分からないという声もあったのです。
大豆のイメージ

そんな中、大手製薬会社などが行っている大豆の研究から、大豆イソフラボンについて新たな事実が見えてきました。それが「エクオール」という成分の存在です。

エクオールは大豆イソフラボンをもとに、人や動物の体内で生成される物質です。はじめは約90年ほど前に北海道の妊娠馬から発見されたので、馬を意味する「equine」を由来に「equol(エクオール)」と命名されました。

その後、エクオールは大豆イソフラボンを元に体内生成されていることが解明され、1980年には人間の体内でもエクオールの生成が発見されました。

しかし研究が進むにつれ、そんな大豆イソフラボンの恩恵を受けられる人と受けられない人がいることが明らかになってきたのです。

 

エクオールを作れる人、作れない人がいる?

エクオールは、大豆イソフラボンが“エクオール産生菌”と呼ばれる腸内細菌と出会い、代謝されることで生成されます。

しかし驚くことに、エクオールはすべての人が体内生成できるわけはなく、もともと腸内に “エクオール産生菌” が存在している人しか作れないものだったのです。

エクオールを作れる人の割合についてはさまざまな研究から報告されていますが、欧米人で20~30%、日本人や中国人など大豆を食べる習慣があるアジア人では50%前後と言われています。

「大豆製品を食べても(大豆イソフラボンを摂取しても)いまいち効果を実感できなかった」という人は、その人がエクオールを体内で作れないタイプだった可能性が出てきました。腸内環境と腸内細菌による個人差が大きかったのですね。

ちなみに、エクオールを作れる人と作れない人がいる理由は、まだくわしく解明されていません。ただ、若い世代にエクオールを作れない人が増えているという点から、大豆を食べる頻度が減っているなど、食生活の変化が原因のひとつではないかと考えられています。

また、エクオールを作れるという人も、腸内環境は日頃の食生活やストレスなどによって毎日変化します。そのためエクオールの産出量は日々変化しますし、そもそも大豆を食べなければエクオールも作られません。

だから「大豆製品を積極的に食べる」ことはやはり大切なのです。

 

毎日の食事で、大豆を食べ続けよう!

エクオールの発見、まだまだ未知数である大豆の奥の深さを感じましたね。

ちなみに、エクオールのもととなる大豆イソフラボンは、摂取してから1~2日すると尿から排泄されてしまいます。そのため一度にたくさんの量を食べても、効果的な健康ケアにはつながりにくいもの。

大豆食品を食べる場合でも、サプリメントを摂る場合でも、「適量を毎日続けること」が美と健康のコツといえそうですね。

 

大豆食品についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
こんなにあった! さまざまな大豆食品

 

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参考:
服部幸應+だいずデイズ大豆研究所(2017)『大豆の学校』OVJ.
池谷敏郎/奥薗嘉子(2018)『医者がすすめる“大豆ファースト”』主婦の友社.
大塚製薬『Equol Life』https ://equol.jp/