マヨネーズの糖質やカロリーはどれくらい？そのほかの栄養素やレシピも紹介

さまざまな料理の調味料として、またシンプルに野菜に付けるだけでより美味しく野菜を食べることができる、マヨネーズ。

ポテトサラダや卵サラダなどのサラダ、タルタルソースやサウザンドレッシングなどの材料としてはもちろん、お好み焼き、焼きそばの最後の決め手としても食卓に欠かせない調味料です。「マヨラー」にとっては調味料という枠を超えた存在！その酸味とコクがやみつきになりますよね。

しかし、マヨネーズは高カロリーとも聞きますし、ダイエットの大敵、糖質はどれくらいなのでしょうか。マヨネーズの糖質量とともに、そのほかの栄養素などについて紹介します。

マヨネーズの糖質やカロリーはどれくらい？

マヨネーズには糖質がどれくらい含まれているのでしょうか。カロリーやそのほかの栄養素量も確認してみましょう。

糖質はそもそもどういうもの？

エネルギー源としてよく知られている炭水化物から食物繊維を除いたものが「糖質」です。体内で吸収されることで、ヒトが活動するために必要となる栄養素の代表的存在。デンプンや糖アルコール、オリゴ糖など日常生活においても馴染み深い栄養素です。

ちなみに「糖類」はこれ以上分解されない単糖類のブドウ糖や、ブドウ糖と果糖が組み合わさった二糖類などの総称で、糖質の中のグループに属します。

マヨネーズには全卵型と卵黄型がある

マヨネーズは卵、油、酢、塩が一般的な材料になります。

通常、油と酢は、油と水ですから、どんなに攪拌しても決して混ざり合うことはありません。ここに卵が加わわることで相見える両者が硬く手を結びマヨネーズとして結実！マヨラーは卵のことを愛のキューピットと呼んでいるとかいないとか……。

後述する卵の重要な栄養素のひとつ「レシチン」が酢と油の境界面に結びつき、界面張力を弱めて油と水を結びつけます。

そんなマヨネーズになくてはならない卵ですが、市販のマヨネーズには大きく卵全部使う「全卵型」と、卵黄のみを使う「卵黄型」があります。全卵型は白身まで入っているため味はまろやかでサラリとした印象。卵黄型は卵黄しか使われていないため色が黄色っぽくて味は濃厚という違いがあります。

マヨネーズはのカロリーと糖質量は？

マヨネーズは全卵型と卵黄型で使われる材料が厳密には異なりますので、それぞれの違いと、マヨネーズとともに代表的な調味料である醤油、酢、味噌と、糖質の代表選手お米も確認してみましょう。

15g（大さじ1杯相当）あたりのマヨネーズと醤油、酢、味噌、白米の糖質とそのほかの栄養素の成分量

●マヨネーズ（全卵型）：エネルギー100kcal／タンパク質0.2g／脂質11.4g／炭水化物0.5g／食物繊維0g／糖質0.5g

●マヨネーズ（卵黄型）：エネルギー100kcal／タンパク質0.4g／脂質11.2g／炭水化物0.1g／食物繊維0g／糖質0.1g

●醤油（濃口）：エネルギー12kcal／タンパク質1.2g／脂質0g／炭水化物1.2g／食物繊維0g／糖質1.2g

●醤油（淡口）：エネルギー9kcal／タンパク質0.9g／脂質0g／炭水化物0.9g／食物繊維0g／糖質0.9g

●酢（穀物酢）：エネルギー6kcal／タンパク質0g／脂質0g／炭水化物0.4g／食物繊維0g／糖質0.4g

●味噌：エネルギー31kcal／タンパク質1.5g／脂質0.5g／炭水化物5.7g／食物繊維0.8g／糖質4.9g

●白米：エネルギー23kcal／タンパク質0.4g／脂質0g／炭水化物5.6g／食物繊維0.2g／糖質5.4g

マヨネーズの糖質は、醤油、味噌と比較しても低糖質。しかし、注目したいのはカロリー量です。脂質が70％以上もありますからある意味衝撃的な数値。白米4倍強ですのでかなりインパクトがあります。

※糖質は炭水化物から食物繊維を引いて計算しています。

出典：日本食品標準成分表2020年版（八訂）

マヨネーズは糖質制限などのダイエットに向いている？

糖質が少なめのマヨネーズはダイエットに効果的なのでしょうか？健康面も含めて確認してみましょう。

マヨネーズは糖質制限に向いている？

マヨネーズは味噌や醤油と比較しても糖質の量は少ないため糖質制限を行うダイエットに最適です。

糖質制限を極端に行うと、食事全体の量が減り、摂取エネルギーも落ちます。摂取エネルギー量が不足すると、カラダはエネルギー源となるブドウ糖を筋肉から作りだそうとします。そのため、筋肉が痩せ細っていき、体重は減りますが、基礎代謝量も落ち不健康なダイエットになってしまうことも。

そうならないためにはタンパク質や脂質を積極的にとる必要がありますが、脂質が多いマヨネーズを適度に摂取すれば糖質制限ダイエットの強い味方になってくれるはずです。

マヨネーズは健康にいいの？

マヨネーズには、原料の卵に肝機能の向上を促し、動脈硬化の予防も期待できるレシチンや、血行改善効果もあるビタミンEが含まれています。また、味噌や醤油と比較すると塩分量も少ないため、生活習慣病が気になる人にはうってつけ。

ただし、油の量が多く、原料にトランス脂肪酸が多い食用油を使っている場合は要注意です。トランス脂肪酸とは脂質の構成成分の一種で悪玉コレステロール（LDLコレステロール）を増加させ、虚血性心疾患のリスクを高める可能性があるという報告もあるからです。

後述するレシピでもご紹介しますが、油の種類を見極めることが重要となります。

カロリーハーフのマヨネーズは健康的？

ダイエットや健康を気にする人がマヨネーズを選ぶ時、気になるのはカロリーハーフのマヨネーズではないでしょうか？キューピーの「マヨネーズ」と「ハーフ」の成分表を見てみましょう。

15g（大さじ1杯相当）あたりの「マヨネーズ」と「ハーフ」の栄養素の成分量

マヨネーズ：エネルギー100kcal／タンパク質0.4g／脂質11.2g／炭水化物0.1g／食塩相当量0.3g

ハーフ：エネルギー49kcal／タンパク質0.4g／脂質5.1g／炭水化物0.3g／食塩相当量0.4g

エネルギー量はその名のとおり半分の「ハーフ」。脂質を半分にすることで実現しています。ただし、糖質や塩分が若干高くなっています。

マヨネーズ・ハーフの成分

マヨネーズ：食用植物油脂、卵黄、醸造酢、食塩、香辛料、調味料、香辛料抽出物

ハーフ：食用植物油脂、卵、醸造酢、食塩、砂糖、香辛料、たん白加水分解物、増粘剤、調味料、香辛料抽出物

糖質や塩分が若干多くなっている理由は成分の違い。キューピーのマヨネーズは卵黄型ですが、カロリーを抑えながら「マヨネーズ」の味に近づけるために全卵をつかったり、砂糖、たん白加水分解物が加えられたりしています。カロリーは意識せず、糖質を抑えたい、という場合であれば「マヨネーズ」のほうがベターでしょう。

出典：キユーピーマヨネーズ／ハーフ