ダイエットをしたい、健康的な食事をしたい。
そんなとき、今までは気にするものといえば「カロリー」でしたが、これからは「糖質コントロール」の時代です。
いっぱい食べても、やせ体質になる。そのために何に気をつければよいか、一緒に見ていきましょう!
カロリー計算は必要ない!
低糖質(糖質制限)ダイエットの一番のメリットは、なんといっても「カロリーを気にせず、おなかいっぱい食べてもよい」ことでしょう。もちろん糖質が少ない食品であることが大前提ですが……。
例えば、糖質制限ダイエットをする上では、ごはん茶わん1杯の白米を食べるよりも、サーロインステーキを100g食べた方が痩せやすいことがわかっています。
サーロインステーキは、カロリーだけ見ると約500kcalもある高カロリー食品。ですが、糖質はたったの0.3gです。
逆に、白ごはんはカロリー約250kcalなのでステーキよりもヘルシーに見えますが、なんと糖質は55.2gも!
糖質制限ダイエットは、これまで「ブドウ糖」をエネルギー源として使っていた体を、ため込んだ「体脂肪」を使う体に変えることが目的。いわゆる、エネルギー回路の切り替えが重要なのですね。
だから摂取カロリーではなく、摂取糖質量が重要になってきます。糖質制限ダイエットでは、これまで行っていた細かなカロリー計算は不要なのです。
エネルギー回路を切り替えよう
人間の体は、エネルギー源としてもっぱら「体脂肪」と「ブドウ糖」の2つを使います。
現代人の食生活は糖質で溢れかえっています。糖質の多い食事をしている限り、ブドウ糖をエネルギー源として優先的に使うようになってしまっているのです。
そうなると体脂肪の燃焼は後回しになるので、いつまで経っても体脂肪が燃えてくれません。例えるなら、ガソリンタンクが満タンのオートバイを、手押しで進ませているようなもの。
とても非効率ですよね。
さらに、糖質を摂取して上昇した血糖値を元に戻そうと、インスリンという肥満ホルモンが分泌されると、余分なエネルギーを体脂肪としてため込むため、ますます太る原因に……。
そこで、摂取糖質量を減らして、たんぱく質・脂質・ビタミンなど、他の栄養素をバランスよく摂取するようになると……あら不思議!
本来のエネルギー源である体脂肪がメインで使われるようになり、脂肪を燃やすエネルギー回路へと切り替わるのです。
これぞ、太らないエネルギー回路です。
糖質制限はゆるめに、そして食事は腹八分に
糖質を制限するといっても、長期間、完全に取り除くような極端な制限はオススメしません。
糖質をまったく摂らないと、悪玉コレステロール値が上がったり、血管内皮機能が低下したりしてしまう、という報告もあります。ゆるやかな糖質制限でも、エネルギー回路はちゃんと切り替わっていきますよ。
ちなみに、糖質制限ダイエットではカロリーを気にしなくていいと書きましたが、何事もバランスが大切。「腹八分に医者いらず」です。
「糖質制限しているから大丈夫!」と好きなものばかり食べていては、そもそもの栄養バランスが崩れてしまいます。これでは元も子もありませんね。暴飲暴食はせずに、健康的なバランスを心がけましょう。
正しい知識のもとに糖質コントロールを実践していくことで、理想的なボディになっていくのです。
では次回は、低糖質ダイエットで大切な約束をご紹介します!
→「引き算のダイエット」は卒業! 糖質とたんぱく質とトレードオフしよう
糖質制限中の方は必読!
→「低糖質ダイエットのススメ」記事一覧
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参考:
麻生れいみ(2018)『糖質オフバイブル』主婦の友社.
江部康二(2016)『よくわかる!すぐできる!糖質オフ!健康法』PHP研究所.
RIZAP監修(2017)『ライザップ糖質量ハンドブック』日本文芸社.