「糖質制限中は、大好きなビールを我慢しなくちゃ……」そう思っている人は意外と少なくありません。大好きなものを我慢するのはストレスが溜まりますよね。
しかし、糖質が多いと思われがちなビールも、量と一緒に食べるおつまみを工夫すれば、糖質制限中でも我慢しなくて済むんです!
この記事では、ビールに含まれる糖質を解説するとともに、糖質制限中でもおいしく食べられるおつまみレシピを紹介します。糖質制限中にビールを楽しむ際の参考にしてくださいね。
ビールに含まれる糖質……実はそんなに多くない!?
ビールに糖質が含まれている理由は、ビールが醸造酒であるためです。ビールを作るには、麦汁に含まれる糖分を酵母によってアルコールにする必要があります。糖分がなければ酵母はアルコールを作れないため、ビールや日本酒・ワインなどの醸造酒に糖質は必要不可欠なのです。
しかし、日本酒やワインと比較すると、飛び抜けてビールの糖質量が多いわけではないことがわかります。純米酒100mlに含まれる糖質は3.6g、赤ワイン100mlに含まれる糖質は推定1.5gであるのに対して、ビール(淡色のもの)100mlに含まれる糖質は約2.85gとそこまで大きな差はありません。角砂糖1個には3.3gの糖質が含まれていることを考えると、ビールに含まれる糖質は決して多くないことがわかります。
では、カロリーはどうでしょうか? それぞれ100mlあたりのカロリーは純米酒が102kcal、赤ワイン68kcalであるのに対して、ビール(淡色のもの)39kcalと他の醸造酒よりも低いのです。ビールが高糖質・高カロリーのお酒であるイメージは少々誤解があるようですね。
引用:文部科学省「食品成分データベース(出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂))」
ビールの種類によって糖質とカロリーは変わる
ビールとひと口に言っても、最近はビール・発泡酒・新ジャンル・ビールテイスト飲料・クラフトビールなどさまざまな種類のものが売られています。種類によって糖質とカロリーは異なるので、ダイエットや糖質制限の最中であれば、栄養成分表をよく見て選びましょう。
一般的に、淡い色のビールは100mlあたり39kcal(糖質量:3.1g)、黒ビールは100mlあたり45kcal(糖質量:3.6g)です。どっしりとした飲みごたえのスタウトビールは100mlあたり62kcal(糖質量:4.9g)と、カロリー・糖質量ともに少し高くなります。発泡酒は100mlあたり44kcal(糖質量:3.6g)なので、黒ビールとそれほど変わりません。
糖質オフ・糖質ゼロビールは、ビールの原料となる麦芽の種類にこだわったり、製法を工夫したりすることで、酵母が糖分をできるだけ多くアルコールに分解できるようにしたビールです。一般的なビールに比べて100mlあたりの糖質量が少ないだけでなく、カロリーも普通のビールよりも低い傾向にあります。
ビールに含まれる糖質やカロリーを気にするのであれば、糖質オフや糖質ゼロのビールを選ぶといいでしょう。
引用:文部科学省「食品成分データベース(出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂))」
アルコール由来のカロリーは脂肪になりにくい
アルコールは1gあたり約7kcalです。炭水化物1gあたり約4kcal、脂肪1gあたりのカロリーが約9kcalであることを考えると、それほど低カロリーでないことがわかります。
しかし、アルコールには体を作る栄養素が含まれていないだけでなく、そのカロリーは優先的に消費されるため、脂肪として体にため込まれにくいです。 アルコールのカロリーは、脂肪として蓄えられる前に熱として消費されてしまいます。お酒を飲むと体が熱くなるのは、まさにアルコールのカロリーが熱として消費されるからです。
飲み過ぎれば太るのはほかのエネルギー源と変わりませんが、少し飲んだくらいで体重が一気に増えることはないと考えていいでしょう。
ビールを飲むと太るのは「おつまみ」のせい!?
ビールに含まれる糖質量はそれほど多くなく、アルコールのカロリーが優先的に消費されることから、お酒の糖質やカロリーはそれほど気にしなくてもいいことがお分かりいただけたかと思います。
なのに、なぜお酒を飲むと太ってしまうのでしょうか? 実は、お酒と一緒に食べるおつまみや締めの炭水化物が原因なんです。
おつまみには脂質・糖質がたっぷり!
ビールとの相性がいい唐揚げやフライドポテトなどには、脂質や糖質がたっぷり含まれているだけでなく、カロリーも高めです。そのため、食べ過ぎるとどうしても脂肪・糖質・カロリー過多になり、太りやすくなってしまいます。 加えて、アルコールは食欲を増進させるため、ついつい食べ過ぎてしまいやすくなります。 これではどんなに低カロリー・低糖質のビールを選んでも、意味がありません。
糖質制限・ダイエット中にビールを飲みたいのであれば、組み合わせるおつまみにも気を配りましょう。
〆の炭水化物にも要注意!
ビールを飲んだ後は、締めにラーメンやパスタ、ピザなどが食べたくなる人も多いのではないでしょうか?実は、これらの”締めの一品”にも注意が必要です。 締めの料理はこってりした味付けで高カロリーかつ高糖質のものが多く、脂肪として体に蓄えられやすいという特徴があります。 お酒を飲んだ後は締めに何か食べたくなる気持ちはわかりますが、体のことを考えるなら我慢するか、低糖質・低カロリーの一品を選ぶようにしましょう。
糖質制限中でもビールが飲める!おいしいおつまみ7選
それでは、ここからは糖質制限中におすすめのビールに合うおつまみを紹介します。どれも簡単に作れるものなので、ぜひ試してみてくださいね。
ブロッコリーのカレーマヨ炒め
ブロッコリーは、低糖質でありながら栄養満点の緑黄色野菜です。
塩ゆでにして食べるのもいいですが、ビールと合わせるなら、オリーブオイルで炒めてから蒸し焼きにして、香ばしさとおいしさを引き出しましょう。 スパイスが効いたカレーマヨで味を付ければ、ビールの苦みを引き立てる簡単おつまみのできあがりです。
チーズ豆腐
火も包丁も使わずにサッと作れるのが「チーズ豆腐」です。
作り方は簡単で、豆腐にピザ用チーズを乗せて、電子レンジで加熱するだけ。 豆腐の水気をしっかり切っておくことで、チーズがしっかり絡み濃厚な味わいになりますよ。
しらたきのタラコ炒め
プチプチとしたタラコの食感が楽しい”しらたきのタラコ炒め”は、低カロリーな一品。しらたきの水気をしっかり飛ばすのがポイントです。 まとめて作っておいて、ごはんのお供にするのもいいですね。
コンビーフユッケ
パンチがある味わいのおつまみが欲しいなら、コンビーフ缶を使ってユッケを作りましょう。
電子レンジで軽く温めてやわらかくしたコンビーフをにんにくの効いたタレで和えることで、食べごたえがある味に仕上がります。 缶詰と卵があればできるスピードメニューです。
鶏むね肉の塩ヨーグルト焼き
ヨーグルトの酸味が鶏肉のさっぱりとした味を引き立てるおつまみです。塩ヨーグルトに漬けることで、パサつきがちな鶏むね肉もしっとり仕上がります。 柚子胡椒をつけると、まろやかな中にもピリッとしたアクセントが加わり、ビールがより美味しく感じられますよ。
キュウリのツナマヨネーズキムチのせ
刻んだキムチとツナ缶をマヨネーズで和えて、キュウリに乗せるだけのスピードメニューです。 シャキシャキとしたキュウリの食感と、コクのあるキムチツナマヨの組み合わせが病みつきになる美味しさです。
イカとセロリの塩炒め
イカのお刺身が手に入ったら、セロリと合わせて中華風の炒め物を作りましょう。ごま油の香りと唐辛子の辛みが食欲をそそります。 セロリのさわやかな香りも、ビールのおいしさを引き立ててくれますよ。
▼もっと低糖質おつまみについて詳しく!という方はこちら
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飲んだ後の締めには「まーめん」がおすすめ!
飲んだ後、どうしても締めが食べたくなったら、「九州まーめん」を使った低糖質メニューがおすすめです。 「九州まーめん」は大豆100%なので糖質が少なく、低カロリー・高栄養価のまったく新しい麺で、気になる糖質は1玉あたりわずか5.1g。アレンジ自由自在で、和・洋・中・エスニックどんな味つけにも合います。
普通に茹でるだけでも美味しいですが、重曹を加えて茹でると中華麺のようなツルッとした食感になります。 麺の種類を変えるだけで、糖質やカロリーが気になるラーメンや油そばもヘルシーに楽しめるので、ぜひ試してみてくださいね。
▼【糖質5.1g】大豆100%の麺
九州まーめんはこちら!
工夫すれば糖質制限中もビールが飲める!
糖質が多く高カロリーと思われがちなビールですが、実際は含まれる糖質はそこまで多くなく、カロリーも体に貯め込まれにくいものであることを紹介しました。
糖質制限中・ダイエット中は「ビールは太りやすい」というイメージから避ける方が多いですが、一緒に食べるおつまみを工夫すれば、糖質やカロリーを気にせずに美味しくビールが飲めます。 糖質制限中やダイエット中にビールを飲むときは、できるだけ低糖質・低カロリーなおつまみと組み合わせるようにしましょう。
記事中では簡単にできるおつまみレシピも紹介しましたので、ぜひ参考にしてください。 糖質制限中・ダイエット中でも気兼ねなく飲めるお酒は、下の記事でも詳しく取り上げています。こちらも合わせてチェックして、おいしくヘルシーにお酒を楽しみましょう!
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参考:
ビール腹の原因はビールではない【エンプティ・カロリーの話】-日本ビール株式会社
管理栄養士が説く「ビール=糖質ゼロ=ダイエット」という妄信のカラクリ-OCEANS
ダイエット中に最適!低糖質なおつまみ-24/7 Workout
ビールづくりでよく聞く「酵母」って何?-ヤッホーブルーイング
アルコールのエネルギー(カロリー)-厚生労働省 e-ヘルスネット(引用)
食品成分データベース-文部科学省(引用)