スーパーやコンビニなどでいつでも手に入るバナナは、私たちにとってとてもなじみ深いフルーツですよね。手軽にサッと食べられるうえに、素早いエネルギー補給に向いているということで、朝食代わりに食べている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも、バナナの魅力はそれだけじゃありません。この記事では、バナナに含まれる栄養やバナナのよさを引き出す食べ方をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
バナナに含まれるカロリーや栄養素
バナナはいつでも手軽に購入できることから、一時期「朝バナナダイエット」などが流行りましたよね。朝にバナナを食べるだけという手軽さはとても魅力的で、実践した方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここからは、バナナのカロリーや栄養素を見ていきましょう。
バナナのカロリー
バナナのカロリーは、可食部100gあたり86kcalです。
可食部100gというのは、ちょうどバナナ一本分に相当します。
バナナのカロリーは、りんご(100gあたり57kcal)、みかん(100gあたり45kcal)、ぶどう(100gあたり59kcal)に比べると高めです。
バナナはさまざまな栄養素をバランスよく含んでいる
では、バナナの栄養を見ていきましょう。
バナナには、炭水化物が豊富(100gあたり22.5g)で、19.4gが糖質です。これだけ見ると「糖質が多いからダイエットに不向きなのでは……?」と思われるかもしれませんが、注目したいのは糖質量よりもビタミンやミネラルです。
バナナ100gにはカリウムが360mg含まれています。これは、同じ100gのみかんやりんごの2倍以上です。
カリウムは体の中の余分な塩分の排出を助ける働きがあるため、塩分多めの食事をしている人は積極的にとりたい成分です。
また、バナナはおなかの調子を整えるマグネシウムや、睡眠の質を高めるアミノ酸の一種「グリシン」も豊富に含まれています。
以上のことから、バナナはさまざまな栄養素をバランスよく含んでいるフルーツといえるでしょう。
バナナ手軽に栄養補給したいときにぴったりのフルーツ
バナナに含まれる糖質は、ブドウ糖・ショ糖・果糖などさまざまな種類の糖で構成されています。
糖質は、種類によって体に吸収されるスピードが異なるため、一気に吸収されることによる血糖値の急上昇・急降下が起きにくく、腹持ちがいいんですよ。
さらに、バナナにはミネラルやビタミンもさまざまな種類が含まれているので、栄養バランスもいいんです。
手で簡単に皮をむいてそのまま食べられるバナナは、さまざまな栄養を補いたい・エネルギーを補給したいときにうってつけのフルーツといえます。
バナナはおなかの調子を整えるのにもぴったり!
ここまでバナナが栄養補給にすぐれた食品であることを紹介しましたが、バナナにはおなかをすっきりさせる効果も期待できます。
ここからは食物繊維やおなかと整える成分に焦点を当てて見ていきましょう。
食物繊維・スーパー食物繊維がとれる!
バナナは、果物のなかでは食物繊維を多く含んでいます。
みかんが100gあたり0.4gなのに対して、バナナは100gあたり1.1gと2倍以上の食物繊維を含んでいます。
しかし、りんごと比べると少し少なめです。りんごは100gあたり1.4gの食物繊維を含んでいます。
食物繊維の量だけ見ると「リンゴより少ない……」と感じるかもしれませんが、バナナには食物繊維の働きをアップさせる成分や、「スーパー食物繊維」と言っても過言ではない「レジスタントスターチ」も含まれているんですよ。
レジスタントスターチとは?
レジスタントスターチとは、胃腸で消化されないでんぷん質で「難消化性でんぷん」とも言われます。
レジスタントスターチのすごいところは、不溶性食物繊維(便のカサを増やす)と水溶性食物繊維(便の水分量を増やす)どちらの働きも兼ね備えているところです。
レジスタントスターチは、消化されにくいことから、善玉菌をおなかの奥まで運ぶ役割も担っているんですよ。
バナナのレジスタントスターチは、完熟バナナよりも熟す前のバナナに多く含まれているので、おなかのことを考えるのであれば青みがかったバナナを選びましょう。
オリゴ糖との相乗効果が期待できる!
バナナに含まれる食物繊維の働きをアップさせる成分、それは「オリゴ糖」です。
オリゴ糖は糖質の一種でありながら低エネルギーで、おなかの調子を整えたり腸内細菌を増やしたりする働きがあります。
マグネシウムでお通じがスムーズに!
注目したいもう一つの成分が「マグネシウム」です。マグネシウムは、私たちの体に必要なミネラルの一種で、骨や体を作ったり、体の代謝を助けたりする重要な働きを担っています。
また、マグネシウムには便の水分量を増やす働きもあるため、トイレにいってもなかなかすっきりできない人にぴったりの成分です。
おなかの調子を整えるバナナの食べ方
ここまでお話したことを踏まえて、おなかをすっきりさせてくれるおすすめのバナナの食べ方を紹介します。
便秘に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
おなかをすっきりさせたいなら朝食べるのがおすすめ
おなかをすっきりさせたいのであれば、朝食に食べましょう。
朝、おなかに何もない状態で食べると、バナナに含まれるマグネシウムが腸の動きを活発にしてくれます。
食物繊維やオリゴ糖といったおなかの調子を整える成分も同時に補えるのもポイントです。
ヨーグルトと組み合わせて食べる
よりおなかの調子を整えたいのであれば、ヨーグルトと組み合わせて食べるのがおすすめです。バナナに含まれる食物繊維とオリゴ糖は、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌のエサになります。
一緒にとることで善玉菌が増えやすくなるんですよ。
熟しすぎていないバナナを選ぶ
バナナを選ぶときは、熟しすぎていないバナナを選びましょう、熟したバナナには「シュガースポット」という褐色の点が出てきます。
おなかの調子を整えるためにバナナを食べるのであれば、熟しすぎていない、少し青みが買ったバナナを選ぶといいでしょう。レジスタントスターチは熟したバナナより熟す前のバナナに多く含まれているため、よりおなかの調子が整いやすくなりますよ。
栄養豊富なバナナで、おなかすっきり!
バナナのカロリーや栄養をご紹介しました。バナナは、手軽にさまざまな栄養をバランスよく補える素晴らしい食品です。おなかの調子を整えるのにも役立つので、便秘に悩む人は朝のバナナを習慣にしましょう。
バナナを選ぶときは熟しすぎていないバナナを選ぶのがポイントです。
バナナを保存するときは、1本ずつ1本ずつポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すると、長く日持ちしますよ。ぜひ試してみてくださいね。
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参考:
果物の摂取量の目安|健康長寿ネット-公益財団法人長寿科学振興財団
バナナの栄養・栄養素まとめ|バナナはスミフル-株式会社スミフルジャパン
Vol.29 【医師監修】便秘解消には果物が効果的!? 果物に含まれる食物繊維の特徴を解説-健栄製薬株式会社
時間帯別・バナナのメリット|バナナのおいしい食べ方|バナナはスミフル-株式会社スミフルジャパン
ダイエットの味方!主食に含まれるレジスタントスターチ-株式会社はくばく
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