糖質制限をしていると、どうしても「糖質ゼロ」を謳った食品に目が行きがちです。毎日食べているという方も多いのではないでしょうか?
しかし、糖質が不足している状態も体に毒です。自分の体に必要な糖質量を知って、適度にとるようにしましょう。
この記事では糖質0g麺と、糖質が少ない「九州まーめん」を比較してみたいと思います。
糖質制限のしすぎは体に悪い!?
ダイエットや健康のために糖質制限をしているという方も多いかと思います。でも、糖質を一切とらないのは体によくありません。
まずは、糖質を制限しすぎるリスクについて正しく知っておきましょう。
糖質は体の大事なエネルギー源
糖質とは、炭水化物から食物繊維を除いたものです。糖質とひと口にいってもさまざまな種類がありますが、その多くはブドウ糖に分解され、脳や体を動かすのに欠かせないエネルギーになります。
そのため、食べ物から摂取する糖質量が少なすぎると、体や脳を動かすエネルギーが足りなくなり、
・頭がぼーっとする
・疲れやすくなる
などの不調が出てきます。
とりすぎも制限しすぎも体に毒
糖質は、とりすぎも、制限しすぎも体に毒です。
糖質をとり過ぎる状態が続くと、太りやすくなるだけでなく、糖尿病のような生活習慣病にかかるリスクも高くなってしまいます。その理由は、糖質の多い食事のあとは血糖値が急激に上がり、急上昇した血糖値を下げるためにインスリンというホルモンがたくさん分泌されるためです。
インスリンには、エネルギーとして使いきれなかったブドウ糖を中性脂肪に変えて体に蓄える働きがあります。血糖値が急激に上昇すると分泌されるインスリンの量も多くなるため、それだけ体に中性脂肪が蓄えられやすくなってしまいます。
一方糖質を制限しすぎると、疲れやすくなったり、頭がぼーっとして集中力が続かなくなったりします。
自分の体に必要な糖質量を知り、適切にとることが健康に過ごすコツです。
糖質の摂取目安量
では、自分の体に必要な糖質量はどれくらいなのでしょうか?糖質の摂取目安量は、1日の摂取目安カロリーから求められます。
糖質の摂取目安量は、1日の摂取目安カロリーの50~65%が理想です。したがって、30代女性の摂取目安カロリーを2,000kcalとすると、1,000~1,300kcalが糖質の摂取目安量です。
ごはん150gに含まれる糖質量が57.2gで、糖質(炭水化物)は1gあたり4kcalであることを考えると、ごはんだけで1,000~1,300kcalの糖質をとろうとした場合1日あたり4~5膳(600~750g)ものごはんを食べなければなりません。
これって、結構な量ですよね。
糖質0g麺と「九州まーめん」を実際に比較!
ここからは、実際に糖質0g麺と九州まーめんと食べ比べてみたいと思います。
それぞれの調理方法や食感、味と香りをレポートしますので、糖質制限中の主食を選ぶ参考にしてくださいね。
糖質0g麺とは?
紀文の「糖質0g麺」は、おからパウダーとこんにゃくで作られた糖質を含まない麺です。1パック13kcalと低カロリーで、1パックにレタス3個分の食物繊維が含まれています。
平麺・丸麺・細麺の3タイプがあるので、メニューに合わせて使い分けられるのが魅力です。
九州まーめんとは?
「九州まーめん」は、大豆だけで作られた新しいタイプのヘルシーな麺です。1玉100g(茹でた状態)あたりのカロリーは120kcalで、タンパク質は14.9g、糖質は5.1g、食物繊維は6.2g含まれています。
糖質を抑えながらしっかりタンパク質と食物繊維を補えるのが魅力です。
▼【糖質5.1g】大豆100%の麺
九州まーめんはこちら!
それぞれの調理方法を比較
それでは、早速それぞれの調理方法を比較してみましょう。
まーめんは、重曹を使わずに茹でる方法と重曹を使って茹でる方法を紹介します。
糖質0g麺の調理法
糖質0g麺の調理法は、とても簡単です。水切りするだけで食べられます。
あたたかくして食べたいときは、水切りしたあとでラップをかけずに電子レンジで2分加熱するだけです。
忙しいときでもサッと食べられるのがうれしいですね。
九州まーめんの調理法(重曹なし)
九州まーめんは乾麺の状態で販売されているので、食べるときは茹でる必要があります。重曹を使わない場合の茹で時間は10~15分です。
この時注意したいのが、ぐらぐら沸騰したお湯で茹でないこと。沸騰したお湯で茹でると麺がちぎれやすくなってしまうので、麺から小さな気泡が浮かんでくる程度の弱火で、ゆっくり静かに茹でるのがポイントです。
箸でかき混ぜたくなってしまっても、ぐっとこらえてくださいね。
九州まーめんの調理法(重曹あり)
もう少し茹で時間を短くしたいのであれば、食用の重曹を少し入れて茹でましょう。お湯1リットルに対し重曹小さじ1が目安です。重曹を入れると、茹で時間6~7分に短縮されます。
ただし、この時も沸騰させるのは厳禁。
たっぷりのお湯で静かにフツフツの状態で茹でてくださいね。
九州まーめんの茹で方について詳しく知りたい方はこちら!
それぞれの食感を比較
水を切った状態の糖質0g麺と茹でたまーめんの食感を比較してみましょう。
糖質0g麺の食感
糖質0g麺は、こんにゃく粉が入っているせいか、つるんっとした食感です。まーめんに比べると中華麺やパスタに近く、普通の麺類と同じようにすすって食べられます。
しかし、コシや噛み応えは弱め。もちもちというよりも「ぷるんっ」「くにゅん」といった食感なので、人によっては水っぽい・物足りないと感じるかもしれません。
九州まーめんの食感(重曹なし)
重曹を使わずに茹でた九州まーめんは、糖質0g麺に比べると弾力があります。噛み応えがあるので、十割そばが好きな人なら食べやすいでしょう。
ただし、表面がざらっとしているためか、そばのように啜るのは少々難しいですね。
わしわしとした食感の麺がお好きな方におすすめです。
九州まーめんの食感(重曹あり)
重曹を入れて茹でた九州まーめんは、重曹なしで茹でたものよりもさらに弾力があり、ぐにぐにとした食感です。
中華麺や生パスタのようなもっちり感はありませんが、しっかりとした噛み応えがあり、「食べた」という満足感が得やすいでしょう。
それぞれの味と香りを比較
食感ももちろんですが、味や香りは糖質制限中の食事を選ぶうえでもっとも重要なポイントですよね。
実際に食べて比較してみました。
糖質0g麺の味と香り
糖質0g麺は、おからパウダーとこんにゃく粉からできている割にはクセがなく、こんにゃく独特の香りはほとんど感じられませんでした。
何もつけずに口に入れると、ほんのりおからの香りがしますが、気になるほどではありません。
九州まーめんの味と香り
九州まーめんは、茹でて何もつけずに食べると、ほのかな甘さと大豆のまろやかさや香ばしさが感じられました。
重曹と塩を入れて茹でた場合は、麺に少し塩味がついて、より大豆の風味が気になりにくくなります。クセがないといえば嘘になりますが、ソースやタレを絡めて食べるとほとんど気にならない程度です。
こんなときはどちらがおすすめ?
実際にふたつの商品を食べ比べてみましたが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、ニーズに合わせて使い分けるといいでしょう。
急いでいるとき
忙しい朝や、夜食にサッと食べたいときなどは、茹でずに水切りだけで食べられる「糖質0g麺」がおすすめです。
九州まーめんはどうしても茹でるのに時間がかかるため、忙しいときには向きません。
ただし、前日から水に浸けておくと4~6分で茹でることができますよ。
つるんとしたのど越しを楽しみたいとき
そうめんやうどん、中華麺のようにのど越しを楽しみたいときも、「糖質0g麺」をおすすめします。
食欲がないときや、夏バテで食感のいいものが食べたいときにぴったりです。
栄養をしっかりとりたいとき
タンパク質や食物繊維、体に必要な糖質など栄養をしっかりとりたいときは「九州まーめん」がおすすめです。
九州まーめんは、大豆をまるごと使って作られているので、植物由来のタンパク質や大豆由来のさまざまな成分を手軽においしく、まるごと摂取できます。
クセがほとんどないので、いろいろな食品と組み合わせやすいのも嬉しいですね。
満足感のある食事にしたいとき
満足感のある食事にしたいときも「九州まーめん」がおすすめです。噛み応えがあるので、しっかり噛んで食べることで満足感が得られますよ。
麺の表面がザラザラしているのもポイント。麺にソースやタレがよく絡むので、しっかり味が付きます。
糖質を抑えた食事は、どうしても薄味で物足りなくなりがちです。でも九州まーめんなら少しの調味料でもしっかり麺に絡むので、糖質を抑えながらおいしい食事が楽しめますよ。
糖質ゼロと糖質控えめを上手に使い分けて
糖質制限中はどうしても糖質ゼロの食品ばかり食べてしまいがちですが、体のことを考えるなら糖質ゼロの食品と糖質を抑えた食品を上手に組み合わせることが重要です。
今回は糖質0gと「九州まーめん」を実際に食べて比較してみたので、自分に合った麺を選ぶ際の参考にしてくださいね。
「九州まーめん」の公式サイトでは、まーめんを使ったおいしいレシピも紹介しています。こちらもぜひ参考に、おいしく手軽なゆるい糖質制限にチャレンジしてみてください。
▼まーめんを使った低糖質レシピはこちら!
大豆麺でつくる! 低糖質レシピ
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参考:
糖質、糖類、糖分の違いは?太る理由や健康的な食べ方などを解説!-株式会社 ロッテ